原案・脚本・監督 押井守(『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)、原案・アートディレクション 天野喜孝(「ファイナルファンタジー シリーズ」)が手がけたアニメ『天使のたまご』。1985年にOVAとして発表された本作は、今や世界的なクリエイターである押井と天野が、若き日にタッグを組んで産み出した作品だ。その美しい映像と他の追随を許さない圧倒的な世界観で熱狂的なファンを生み、アート作品としても高く評価され、伝説の作品としてその名をアニメ史に刻んだ。
このたび、公開40周年を記念して4Kリマスター版が完成。押井守監督本人による監修のもと、35mmのフィルム原版からスキャニングし、最新技術を用いて4Kリマスター化。
音響面はオリジナルモノラル音源からセリフ・効果音・BGMを分離した後、5.1chサラウンドならびにDolby Atomosにリミックス。音源分離はソニーPCL株式会社の協力により、同社の立体音響制作技術とソニー独自の音源分離技術(ソニーグループ株式会社が独自のAI技術を導入して開発した、複数の音が混ざり合った音声データから個々の音源を分離する技術)を制作に活用することで実現した。
2024年5月の4Kリマスター製作決定の第一報は国内のみならず海外アニメファンのあいだでも大きな反響を呼び、解禁後まもなくジブリ作品を多く手がけるGoodfellas Animationが全世界でのセールス権の獲得を発表。さらに、東宝による買収が話題となったGKIDS Filmsが北米配給を行うことも決定している。